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文章でたのむだけでゲームができる「Build」とは|RDC 2026

連載「RDC 2026まとめ」の第3回です。第1回(発表ぜんぶを5分で)はこちら

前回は「遊び方」の変化を紹介しました。今回は「つくり方」の変化です。ロブロックス(Roblox)でゲームをつくるには、これまでロブロックス スタジオ(Roblox Studio)という専用ソフトを覚える必要がありました。RDC 2026で大きく取り上げられたのは、その手前にできた新しい入口の話です。

この記事は2026年9月のRDCでの発表内容をもとにしています。「〜年内予定」などの時期は発表時点の予定で、変わることがあります。

RDC 2026の基調講演。ステージに映るCEOのデイビッド・バズッキ氏

「Build」って何?

Build(ビルド) は、ロブロックスのアプリの中にある新しいタブで、つくりたいゲームを文章で伝えると、AIがそのゲームをつくってくれる仕組みです。たとえば「雲の上を飛び回れるアスレチック」のように、ふつうの言葉でたのみます。

夏に一部の国で試験公開が始まり、今回のRDCで対象の国が広がることが発表されました(日本での開始時期はまだ発表されていません)。

数字が語ること

RDCで紹介された数字が、この機能の意味をよく表しています。

  • 試験公開の期間中に、約9,000本のゲームがBuildでつくられて公開された
  • Buildを使った人の71%は、ロブロックス スタジオを使ったことがない人だった

つまり、これまで「つくる側」に来られなかった人が、Buildで初めてつくる人になっています。「ゲームをつくってみたい」と思っても、スタジオの画面を見て「むずかしそう」と閉じてしまった——そんな経験のある人にとって、入口がぐっと近くなる変化です。

舞台をまるごとつくる「Scene Generator」

もうひとつ、Scene Generator(シーン ジェネレーター) が2026年内に予定されています。文章と、参考になる画像を渡すと、ゲームの舞台(マップ)をまるごと組み立ててくれる機能です。できた舞台は、あとから自分の手で細かく直せます。

これはBuildだけでなく、スタジオでも使えるようになる予定です。「とりあえず舞台をつくってもらって、そこから自分で手を入れる」——そんなつくり方が、スタジオでもふつうになりそうです。

じゃあ、スタジオはいらなくなる?

ここが大事なところです。答えは**「いいえ」**です。

Buildは「入口」です。文章でたのんでできたゲームを、自分の思いどおりに直したり、仕掛けを足したり、人とちがうものにしたりするには、やはりスタジオの力がいります。RDCでも、Buildとスタジオをひとつにつなげていく方向が示されました。Buildで生まれた作品を、スタジオで育てていく流れです。

CreateR NestのRoblox Studio講座は、まさにその「育てる力」を身につけるための連載です。Buildが日本で使えるようになったとき、スタジオの基本がわかっている人は、AIがつくったものを自分の作品に変えられる人になります。

つくる人にとっての意味

「つくりたい気持ちがあれば、もう入口は目の前にある」。それがBuildのメッセージです。そして、その先で作品を自分のものにするために、スタジオを学ぶ意味はむしろ大きくなります。

次回・第4回は、スタジオ本体の新機能——2Dゲームやターン制ゲームがつくれるようになる話です。

発表の一次情報はRoblox公式の発表(英語)で読めます。