完成版とくらべる。正解は1つじゃない
動作確認日: 2026年9月10日(Roblox Studio 0.736)
連載「アスレチック(オビー)を作ろう」の第18回です。第1回から読む
前回でチェックポイントの正体が分かりました。
今日は、ロブロックス スタジオ(Roblox Studio)を開いて答え合わせをします。
3つめのファイルの出番です
第1回で、ファイルを3つ紹介しました。覚えていますか。
| ファイル | |
|---|---|
| obby-01-start.rbxl | 第1回から使いました |
| obby-02-unfinished.rbxl | 第8回から使いました |
| obby-03-complete.rbxl | 答え合わせ用。今日はこれです |
「先生が直し終えたもの」と書いてあったものです。ずっと開かずに取っておきました。
まだダウンロードしていない人は、上の名前をクリックしてください。
開いてみる
ダブルクリックして開きます。

上のタブに obby-03-complete.rbxl と出ていれば、正しいファイルです。
足場が、もう並んでいます。 第8回であなたがコピーして足したところです。
同じこわれ方を、別の人が直したもの——それがこのファイルです。
数字を見にいきます
いちばん気になるのは、先生がどの数字にしたかでしょう。
3か所、順番に見ていきます。
回る床
回る床 → Script を開きます。

local SPEED = 5
5です。
第9回で入れたのと同じでした。もとが50でしたから、10分の1です。
動く床
動く床 → 固定部 → PrismaticConstraint を選びます。

Speed は 10。
第11回では 20 にしましたね。ちがいました。
回る棒
回る障害物 → Script です。

local speed = 60
60です。
第12回では 10 にしました。こちらもちがいました。
3つのうち2つがちがいました
並べてみます。
| 仕掛け | もとの数字 | この連載で入れた数字 | 完成版 |
|---|---|---|---|
回る床 SPEED | 50 | 5 | 5 |
動く床 Speed | 110 | 20 | 10 |
回る棒 speed | 160 | 10 | 60 |
どちらがまちがいでしょうか。
どちらもまちがいではありません。
なぜちがったのか、考えてみる
動く床:先生のほうが遅い
あなたは20、先生は10。先生のほうが、半分の速さにしました。
動く床は「乗って、待つ」ものです。乗ってから向こうに着くまで、じっとしている時間があります。
速いと、あわただしくなります。ゆっくりだと、タイミングをはかる余裕が生まれます。
先生は「ここは急がせないほうがいい」と考えたのかもしれません。遊んでみて、そう決めたのだと思います。
回る棒:先生のほうが6倍速い
あなたは10、先生は60。こちらは逆です。
第12回で、こう書きました。
10にすると、たぶん簡単になりすぎます。
先生も、同じ結論に達したようです。
10だと1回転に36秒かかって、歩いて素通りできてしまいます。60なら6秒で1回転。ちゃんとタイミングを見ないと通れません。
むずかしさを足したのです。
数字に正解はありません
これが今日いちばん大事なところです。
同じ「直った」でも、人によって数字はちがいます。
- ゆっくりで、のんびり遊べるコース
- 速くて、何度も落ちるけど、抜けたときうれしいコース
どちらもいいコースです。作った人が「これがいい」と思ったほうが正解です。
学校のテストとちがって、ゲームづくりに答えはありません。 あるのは「自分はこうしたい」だけです。
だから、完成版とちがっていても気にしないでください。 むしろ、ちがっているほうが自然です。
赤い球はどうなっていたか
数字以外も見てみましょう。
第13回で、プールの赤い球を減らしましたね。全部消さなくていいと書きました。
先生はどうしたでしょうか。
まず、未完成版のプールを思い出してください。

完成版では、こうなっています。

消していません。数を減らしてありました。
大きさは変えていません。減らしただけです。それでも、ぐっと通りやすくなっています。
第13回で、こう書きました。
全部消さなくていい。 通れるところまで減らせばよい
先生も、同じやり方でした。
消してしまえば楽です。でもそれでは、プールがただの水たまりになります。残す数で加減する——これも立派な直し方です。
あなたが減らした数と、くらべてみてください。ここにも正解はありません。
答えを見るのは、ズルではありません
「完成版を先に見たら、意味がないのでは」と思うかもしれません。
そんなことはありません。
人の作ったものを見るのは、いちばん早い学び方です。プロの作り手も、いつも人の作品を分解して見ています。
大事なのは順番です。
- まず自分でやってみる(第8回〜第13回でやりました)
- そのあとで、人のやり方を見る(今日です)
この順番なら、「なるほど、そう来たか」と思えます。先に答えを見ると、そうは思えません。
あなたはもう自分で直しました。 だから今日、完成版を見る資格があります。
完成版で遊んでみる
せっかくなので、通しで遊んでみてください。
自分が直したものと、手ざわりがどうちがうか。
- どちらが楽しいか
- どちらがむずかしいか
- 自分ならどこを変えたいか
「自分ならこうする」が出てきたら、それがあなたの好みです。次の回で、実際に手を入れていきます。
まとめ
- 3つめのファイル obby-03-complete.rbxl が今日の主役
- 回る床は 5。この連載と同じだった
- 動く床は 10。連載では20。先生のほうが遅い
- 回る棒は 60。連載では10。先生のほうが速い
- 3つのうち2つがちがった。でも、どちらもまちがいではない
- ゆっくりのコースも、きびしいコースも、どちらもいいコース
- 赤い球は消さずに、数を減らしてあった
- 自分でやってから人のを見る。 この順番なら答えを見てもいい
次回は、まだ一度も開いていないファイルを開きます。
第1回の一覧のいちばん下に、おまけがあったのを覚えていますか。ずっと出番がありませんでした。何が入っているか、いっしょに開けてみましょう。
